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2015-10-08

香港人と台湾人と中国人

夫(香港人)の国に、先月里帰り中をしてきました。滞在中10年来の香港人の友達と話をしてて、これ書いたほうがいいなと思い、書きます。

日本では中国語を話す人=中国人という大まかなくくりで捉えている人も多いと思います。

しかし、実際は中国語にもいろいろあり…

【中国】
いわゆる北京語が標準語。(普通語やマンダリンとも言われます。いわゆる「ニーハオ」「シェシェ」です)他に、中国国内も様々な方言があり、漢字は同じでも読みが全く違うこと多々。上海語、福建語、四川語、天津語、蘇州語等。ちょっと地域が違っても違う部分があるようです。

【香港】
基本的に広東語(「ニーハオ」が「ネイホウ」になります)。ただし英語で教育されてたり、97年の返還以降北京語が増えてきたりと若い人は、トリリンガル率高し(英語・広東語・北京語)。

【台湾】
北京語と地元の台湾語とか客家…が使われます。ごめん、あんまり知らん!

【他の華僑の国】
また話を拡大すれば、中国語話者つまり、中華系に関して言えば、シンガポールやマレーシアやベトナム、マカオも多かれ少なかれ該当します。なので、中国語を話しているからといって必ずしも中国人(国籍)ではありません。

そして、今回のトピックは、

【香港人や台湾人は、自分たちが中国人(大陸人と呼ぶ場合もあり)に間違われることを嫌うひとが多いです。】

な ぜ か

政治的にお互い様々な利害関係にあります。台湾はいまだ国として認められず、世界地図に敏感…香港は最近の大規模デモで報じられたようにジワジワと中国政府の統制が自由な香港の空気を澱ませています。自由な言論も報道もできないようです。(日本と比べると)

中国人の爆買いも香港では日常で、赤ちゃん用ミルクが買い尽くされ、香港人に出回らなくなったり、何かと日常と近いレベルで困ることも多いようです。日本への旅行中にマナーの悪さで批判が多いのは、中国の方が多いという気がします。


見た目の違いも、私はある程度わかりますが、一般的にはむずかしいですね。

でも、中国の方を批難してるわけではないです。なんせ人数多いです(中国 13.5億人、台湾2300万、香港720万)文化レベルも個人差超大きい。
スマートでそれこそ、まじ綺麗好き!な人とか、夏は暑いから腹だそうかな、なおじさんとか。いろんな人がいるのはどこの国でもおなじ。

ついでに国民性も。


【国民性 香港】
文化的にも、性格的にも、香港人はイギリス領だった影響や、貿易都市なので若い人を中心に多言語話者がデフォルト。考え方も欧米っぽいスマートな印象。シンガポールとなにかと比較される。先進国で統治の国がイギリス→中国とかわり、常に激動なかんじ。故に、国籍の事とかシビア。黒縁眼鏡率高い。

【国民性 台湾】
おっとりしてて、おおらかな印象。親日がかなり多い印象。中国と同じ言葉なのに、ここまで優しい印象に、中国生活者はおののく。日本の情報も多く(テレビや書籍)、留学生や旅行者も多い。中国との関係は歴史的にも政治的にもかなり微妙。

いずれも日本人と信頼関係を築きやすい国民性だと思います。中国進出時に、台湾人か香港人と組むケースも多数見受けられました。


【国民性 中国】
中国は大陸が故の、個を守るための考えがしっかりしてる気がします。性格は千差万別。また、政治的にいろいろと不自由なので、したたかに生きる術を知っているような印象を受けます。でも、香港や台湾の情報や海外の情報に触れている人も多いです。
一言言わせてもらおうと、日本での中国の情報は不安を煽るものしかマスコミから流れていません。中国の人の人情など、そのあたりを扱うものはないですよね。帰ってきて、違和感を感じました。
私はどの国も好きだし、友人もいるし、お世話になったので、いがみ合うのは悲しいな、と昔は思っていましたが、当事者の皆さんにとっては、そんな容易い問題ではありませんでした。
日本はそういう意味では、「ど平和」と言えると思います。安保法案通りましたが。特に香港は将来への不安感が強く、香港人とのハーフのうちの息子は、日本国籍にして正解!と香港人には言われます。
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