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2012-02-26

ちいきのえんがわ教室 二回目 西荻窪課外授業編(前編)

先日、二回目参加。朝9時50分に西荻窪駅集合。雨、寒い。まずNPO法人が運営するかがやき亭へ(のらぼうの一本先です)

11時半オープンの前に場所をお借りして、勉強会。本日は「自治」について。その間にも、キッチンでスタッフの方々がテキパキと下ごしらえ。

自治には二つの意味があるそうです。
1 「自分や自分に関することを自らの責任において処理」
2 地方自治の略
まず、2の地方自治の歴史を。昔にくらべ日本の自治組織の数は減少傾向(市が合併したりしますね)行政が管理しやすいよう、とのことだけど弊害もいろいろとあるよう。
1の「自分や自分に関すること」を話してみる。「自治してる、ってかんじないよね〜」とか。「毎日通る道で、自転車が倒れていたら直したり、ゴミを拾ったりするよね」それはなんでだろ。自治って。で、それはその道への「愛着」じゃないかと。

別の視点で。町の人が向こうから挨拶してくれたりすると「ここに住んでいいんだなー」って気持ちになるとか。たかが挨拶、されど挨拶。今回の発表者は8割が戦前の方(!)という都内の自治体でこれからどうするか模索中の方。

今回参加されたシェアハウスを運営されてる建築家の方は、シェアハウス内はとても仲がよく良い循環なんだけれど、そこに「地域」という概念をもちこむと反応がよくないそう。ノイズとしての価値観の違う人ととの接し方が、一人で生きる事が完結する世の中だからこそ、何か揺れ幅をつくるというか、でも異質なものは受け入れたくないのよ、なのか。
インドに住んでいたとき、当時6歳だった娘は学校から帰るとご近所さん何件かをはしごして、遊んでいた。(ついでに各家庭の言語もおぼえてきた)タミルのおじさんとか、客家のお友達とか。私が帰ると、どの家にいるのかを確認してたっけ。上海でも、マンションの警備やマンション付属のよろずやさんとかが、よく住民を覚えてたなぁ。

お昼ご飯、土曜ランチ800円。店内賑わっておりました。おいしかったです。
午後、のらぼう旅の本屋のまどをちら見しつつ、移動。次は「通りにすまう」いえつく5の道へ。まず、参加者の方が7年管理している、シェアハウスへ。
元々、バーで、1F奥にシェアアトリエ。2Fは住居、バー部分は共有スペースとのこと。
鋳金の人、雑貨の人、布の人、マックの人、彫刻の人などいろいろな人が机を間借りして、好きな時に作業をするそうです。ジャンルがまたがるので、相談も視点が新しくて面白いそう。
バー部分はこちら。食器とかあって、毎日食事がバー気分。
間借りされてる方にお話を聞きました。高杉さん。
飴を樹皮で固めた雑貨を作っていらっしゃいました。平日は会社員で、週末に電車で一時間ぐらいかけて来て、作業をされるそうです。会社員生活は、美大時代のクリエイティブな感じがないので、ここへ来ているとのこと。
このシェアハウス自体、運営にあたって利益はなく、退去時は次のあとがまを見つけてからというルールです。
道はこんなかんじ
インド料理屋とか飲み屋とかこっそりありました。その後3件ぐらい隣の、いえつくプロジェクトの角田さんのお宅へ。
かわいい。。。1Fは外から少し中がみえる設計。つかずはなれず感。
角田さんは企業で仕事をしつつ、いえつくプロジェクトをやっていらっしゃいます。動機は「ものづくりをしている人の価値を高めたい」からだそう。(大きくうなずく)どうしてもデザイナーの立場は依頼者より低い。だから、いえつくでは対等のおつきあいをしているそう。
前に住んでいた賃貸で、できるだけ近所の人に会わないように(たとえば外出しようとして、ドアの外に人が歩いている音がしたら、避けるとか)という変な気遣いや、誰が隣に住んでいるのかわからない、ということに疑問をもっていたそう。
近所というのは、関係が近すぎるといろいろ煩わしいことや面倒が確かにある。が、お隣さんが困っているのに、助ける事ができないという関係も逆にある。角田さん曰く、お隣さんがうるさいとき、少し知ってる人なのか、全然知らない人なのかで言いやすいかどうかが少しかわってくる。
この道を決めた時は、まだ言葉にできない「ここだ」感があったそうです。
(後編へつづきます)
えんがわ教室、FBページもあります。

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